2017/10/07

針の使い方


初診の方には、施術前に鍼とお灸の道具をお見せし、どんなことをするのか、デモンストレーションしています。

ベッドに横になっていただいて、足元や背中など、どんな施術がされているか見えないのは私だったら不安だなと思うからです。

寝てしまえるくらい安心していただける治療を心がけています。

写真の透明の筒は針のカバーではなく、針管といって、針を痛みなく刺すための道具です。
鍼灸は中国から伝来したものですが、この針管は日本で発展したものです。
江戸時代の人が発明したそうです。
(もちろん当時はプラスチックではなく…)

細い針、針管など工業技術の繊細さを追求していくのは日本特有のものだと思っています。

どちらがよいわるいではなく、私も目的に応じて中国針も使うこともあります。その際には針管は使わず、別の手法で行います。

日本の針は、痛みはほぼなく、針管をあてる感じとトントンという振動を感じる程度、もしかしたらわずかにチクっとするかもくらいな感じです。

逆に痛い時は指摘してください。
たまに、痛いのはそこが悪いということですか?と質問されることがありますが、最初の切皮時に痛いのは、施術者の技術の問題も多いかな?と思っています。

ツボのあるところの、お肌と、皮下の組織の弾性、針のサイズに合わせて、針を刺す力やスピードを変えるのですが、その調整がうまくいかないと、やや痛みが生じてしまうことがあります。

あとは顔や指先などは体幹と比較すると痛点が密に分布しているため、チクっとした感覚を感知しやすい傾向です。

針の跡などは基本的にできません。
ただしまれに毛細血管にあたると、皮下出血を起こすこともあります。採血の時と同様、すぐに綿花で圧迫止血すれば、青アザが広がらないので、ご安心ください。

また鍼灸の学校では、大きな血管や神経、臓器にあてることのないよう、解剖学や実技で位置を学びます。各ツボの下にはどんな組織があるのかを考慮した上で、鍼かお灸か、そして適切な刺激量を選んでいます。





野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
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