2013/02/05

2月の養生



まだ寒い日が続きますが、暦の上では春がやってきました。
日の入りも遅くなり、本格的な春が待ち遠しいですね。

東洋医学では、立春から穀雨までの、立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨
の6つの節気を春としています。

自然界では、植物は芽吹き、新緑が出てきて花が咲き、
冬眠していた生物も目覚めて外に出ていく時期です。

私たち人間も春の温かな陽気とともに、
冬の縮こまっていた身体が緩んで、発散したくなってきます。

ただし、春は年度が境目と重なり、
新しい環境への変化も大きくなりますので、
知らず知らずにストレスがたまりがちです。

心の状況は、自律神経から身体に影響しますが、
身体の特長を知ってをリラックス状態になるよう働きかけることで、
心も落ち着けることもできます。

自律神経は、身体のギアのようなものだと私は考えています。
交感神経にギアが入っている時は、活動し、頑張るモードのとき。
副交感神経にギアが入っている時は、食事や睡眠などリラックスモードのとき。

このギアが制御できなくなってくると、
頑張りたい時に活動できない、
休みたいのに休めない、という不調を招きます。

でも、残念ながら、これらのギアはそれぞれ等量程度しか
入れることができません。

1日のうちに半々というのは単調すぎて、難しいですが、
3日~1週間くらいの中で半々くらいにできると、
大きく体調を崩すことがありません。

頑張るスイッチが入りやすい方ほど、
リラックススイッチもたくさん持っておくと、
元気に過ごすことができますよ。

お灸には自律神経のうち、副交感神経を優位にし、
リラックスできるようにする作用もあります。


もちろん、お灸だけでなく、
ここちよい音楽、ここちよい香りなど耳や鼻からの刺激で、
副交感神経を優位にしたり、
運動をして心拍数を上げることで、
その後、平常に戻る作用を利用して副交感神経を優位にすることもできます。

自律神経の話は難しいようですが、
実はすごぐ単純なメカニズムで、
この特長を理解しうまく利用すると、
からだとの付き合いもより楽しくなります。

またこちらでも、ご紹介できればと思っています。

野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
ご予約 080-3125-0705  
 
 不定休
ゆっくりやわらかな治療を行う女性のための逗子の鍼灸室です