昨日は春の嵐から一転、晴れ上がりましたね。
せっかく晴れたのに、体調が不安定な感じがされたり、どっとお疲れになった方も多かったのではないでしょうか?
気象は高さや低さ自体よりも、急激な変化に身体が適応することにエネルギーを消耗させます。
ですので、昨日のように、急に気圧や気温が上がると、疲れやすくなるのです。
慢性の病気がある方も、病院に駆け込む時は、いつも強い風が吹いているというお話を何度か聞いたことがあります。
気圧とは空気の圧力。1スペースに空気の粒がどれくらい詰め込まれているかを示します。
そしてその空気の粒は、高いところから低いところへ、多いところから少ないところへ流れます。
それが風です。
ですので、急激な気圧の変化のある日は昨日のように風が強くなるのですよね。
また、東洋医学では、気象が体に及ぼす影響を「外邪」と言ます。
風邪(ふうじゃ)
寒邪(かんじゃ)暑邪(しょじゃ)
湿邪(しつじゃ)
燥邪(そうじゃ)
火邪(かじゃ)
の6つです。
また、東洋医学では体の中の気について、昨日のように、気圧、気温が急に上がる日は、体内の気が上りすぎてしまうため、頭痛、胃の逆流感、ハラハラ・ソワソワ・イライラ感が出たりしやすくなると考えます。
そして、心理的には、久々によく晴れた日は、何事かをしなくては!とプレッシャーがかかり、やる気が出ないとイケてない気持ちにもなりがちです。
時期的には新年度のお疲れも出てくる頃。
気象の乱高下に体は反応してしましますが、こんなはずでは・・・などという焦りや自責は捨てて、お気持ちだけでも、ゆるやかに過ごしてくださいね。
そして、気象の変化に翻弄されたり、がまんするのではなく、もちろん鍼灸もご活用ください。自律神経を整えて、気候の変化への適応を応援します。
今ひとつパワーが出ない方に考えられる東洋医学的な原因はもう1つ。続きます。
↓写真は本文とは関係ありませんが、私が好きな春の光景。しっとり雨に濡れる新緑です。