2013/12/28

2013年もありがとうございました



おかげさまで今年の診療も無事、終了致しました。
お世話になったみなさま、どうもありがとうございました。

私が初めて鍼灸の針に触れたのは、17年前。
大学の卒業研究「毫針電極の電気化学特性」の実験でした。

その後、会社員生活を経て鍼灸学校に通いだし、
初めて人の身体に針を用いてからかれこれ13年になります。

色々な場で経験を積ませて頂き、技術も身につけてきましたが、
針を扱う緊張感、どこかで畏れる気持ちは変わりません。

今年も事故なく無事に終えることができ、安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。



鍼灸には東洋医学的な見地によるツボ特有の効能、
生理学的な効果など色々な視点からの効果はありますが、
髪の毛ほどの細い針が皮膚一枚隔てた先にほんの少し入るだけで、
鈍っていた歯車が回り出すように、身体が元の力を取り戻すのを目の当たりにすると、
人間の身体の精巧さに感動してしまいます。

そして患者さんがそれぞれのお身体の力を取り戻し、
人生を歩まれる過程に、ほんの微力ですが、接点を持つことができることを、
とてもありがたく思っています。


さて「患者さんが先生である」という言葉を学生時代に何度も聞いてきました。
年々その言葉の重みを感じています。

今年もたくさんのことを教えて頂きましたが、
特に命を迎え、送ることについて学ぶことの多い年でした。

私たちは必ず病み、生ききった末には死を迎えます。
また妊娠出産も私たちがコントロールしきれるものではありません。
努力の先に、病まない身体、死なない身体をどこか目指すような健康観はしんどく感じます。
でもその時にどうあるか…が最も大事であると
患者さん達のお姿から改めて学ばせて頂きました。

病める時、つらい時も、思うように行かない時こそ、
より温かく、豊かに過ごせるように…
その一助となる存在でありたいと改めて思っています。


年末年始は寒さが厳しくなりそうですが。
みなさまどうぞ温かくよいお年をお迎えください。

[2014年の診療]

1月6日(月)より診療致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。

野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
ご予約 080-3125-0705  
 
 不定休
ゆっくりやわらかな治療を行う女性のための逗子の鍼灸室です