おかげさまで今年の診療も無事、終了致しました。
お世話になったみなさま、どうもありがとうございました。
私が初めて鍼灸の針に触れたのは、17年前。
大学の卒業研究「毫針電極の電気化学特性」の実験でした。
その後、会社員生活を経て鍼灸学校に通いだし、
初めて人の身体に針を用いてからかれこれ13年になります。
色々な場で経験を積ませて頂き、技術も身につけてきましたが、
針を扱う緊張感、どこかで畏れる気持ちは変わりません。
今年も事故なく無事に終えることができ、安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。
鍼灸には東洋医学的な見地によるツボ特有の効能、
生理学的な効果など色々な視点からの効果はありますが、
髪の毛ほどの細い針が皮膚一枚隔てた先にほんの少し入るだけで、
鈍っていた歯車が回り出すように、身体が元の力を取り戻すのを目の当たりにすると、
人間の身体の精巧さに感動してしまいます。
そして患者さんがそれぞれのお身体の力を取り戻し、
人生を歩まれる過程に、ほんの微力ですが、接点を持つことができることを、
とてもありがたく思っています。
さて「患者さんが先生である」という言葉を学生時代に何度も聞いてきました。
年々その言葉の重みを感じています。
今年もたくさんのことを教えて頂きましたが、
特に命を迎え、送ることについて学ぶことの多い年でした。
私たちは必ず病み、生ききった末には死を迎えます。
また妊娠出産も私たちがコントロールしきれるものではありません。
努力の先に、病まない身体、死なない身体をどこか目指すような健康観はしんどく感じます。
でもその時にどうあるか…が最も大事であると
患者さん達のお姿から改めて学ばせて頂きました。
病める時、つらい時も、思うように行かない時こそ、
より温かく、豊かに過ごせるように…
その一助となる存在でありたいと改めて思っています。
年末年始は寒さが厳しくなりそうですが。
みなさまどうぞ温かくよいお年をお迎えください。
[2014年の診療]
1月6日(月)より診療致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。
[2014年の診療]
1月6日(月)より診療致します。
何卒よろしくお願い申し上げます。