みなさんは体調が悪くなったとき、まず何をしますか?
病院に行きますか?
自分でケアしますか?
鍼灸や何かセラピーを受けますか?
昨今は、西洋医学だけでなく、漢方、鍼灸をはじめとする東洋医学、
そして整体やカイロ、いろいろな民間療法もたくさんあり、
何がよいのか迷われる方も多いのではないでしょうか?
当院を利用される方も、医療やセラピーに対して、
どういう立ち位置でいるのか、気になる方も多いと思います。
鍼灸は、いにしえの知識や経験値を体系化した学問と技術ではありますが、
当院では、現代の最新の医療技術や疫学的統計も尊重しています。
しかし、西洋医学も東洋医学も人の命という複雑で貴重な存在には、万能ではありません。
相互に足りない部分を補い合い、患者さんにとって最大利益があるように
いい意味で、いいとこどり、ハイブリッドであるのが理想だと考えています。
もちろん、いいとこどりといっても、中途半端な折衷がいいとは思いません。
それぞれの専門家が最高の技術とケアを行い、つながりあうべきだと思っています。
現代は選択肢がたくさんありますが、その中から何を選ぶか・・・どうあるべきなのか・・・。
それぞれの療法は、対立するものではなく、
多様であることが、実は患者さんが受ける利益の質を
安定、向上させることにつながるかもしれません。
ただし、それぞれの専門家は、自分の技術向上を図り続ける必要があり、
他の療法についても冷静で公平な評価をする開いた目を持っている必要があると思います。
小さな鍼灸治療室ですが、
社会の中で鍼灸がどう使われると、みなさんにとって一番メリットがあるのか・・・
ということを常に考えながら、技術を磨いていたいと思っています。