2020/12/31

2020年もありがとうございました


 今年もあとわずかとなりました。

最後の患者さんをお見送りした後、無事に事故なく終えられたことの感謝と安堵に込み上げるものがあり自分でも驚きました。それだけ気づかぬ緊張感があった1年であったのでしょう。
2020年は、健康との向き合い方について考えさせられた方も多かったのではないかと思います。実は病は個人的なものではなく、社会的なもの。1人の体の中で起きていることですが、その変化は家族や身の回りの人への影響を及ぼします。また周りの環境が良くも悪くも病の勢いを変えることは、どなたも実体験されていることだと思います。
特に感染症は昔から社会全体のもの。みなで予防して命を守っていく必要があり、大流行した際には政治にも大きな影響を与えてきました。
東洋医学もそもそもは、皇帝や人民の健康を守り社会を安定させるために存在していました。特に感染症への対応について深く実践研究されてきたことが、現在残っている歴史的文献からも読み取れます。
しかしながら、現在は疫学的にわかっていることに基づく衛生的な対応が優先です。施術者である自分自身が持ち込まない、拡げないことを最優先に考えました。
現在のコロナウィルス流行そのものに関しては、全く無力ではありましたが、小さいユニットでの個別対応の活動であったことにより、大きな影響なく、当院はほぼ通常通りの運営を続けることができました。
お灸教室は、休止やオンライン対応となり、外に出るリスクを回避するため、妊娠中や産後の方には往診で対応するなどもいたしました。(しかし市井に流行しつつある今、また対応については慎重に柔軟に行なっていく必要がありそうです。)
体調が悪くても「休めない」という概念が、これを機になくなるとよいなと願っています。誰もが病む可能性があり、早めに休み、無理せず回復することを温かく受け入れ助け合う社会への変容を望みます。 
そして鍼灸という技術の提供だけではなく、からだとくらしをつなぎ、ほっとできる場となれるよう今後も精進していきたく思います。
さて、現在は自宅と施術所が隣接していますが、今後感染症対策のためにも、なるべく別の拠点で鍼灸治療ができるよう考えております。ただし治療院を別途構えるには、まだ時間を要するため、いくつかの場をお借りしながら…という形を考えています。
詳しいことが決まり次第、ご案内申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

年末年始は12/29(火)-1/4(月)まで、お休みさせていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。

※引き続き、タオル類は都度都度交換している他、施術者も適宜、マスク、グローブを使用、換気、消毒等、衛生面につきまして、留意しながら施術をしてまいります。

野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
ご予約 080-3125-0705  
 
 不定休
ゆっくりやわらかな治療を行う女性のための逗子の鍼灸室です