2016/02/29

逆子の鍼灸治療について 1

逆子の鍼灸についてお問い合わせをいただくことが多いので、こちらにもご案内したいと思います。ご参照くださいませ。


Q. 鍼灸治療は逆子に効果があるのですか?

A. 鍼灸治療をすると、逆子の治りやすさが上がる傾向が統計上出ています。

産婦人科の先生ご協力のもと、妊娠28週以降の妊婦さんを対象に週数ごとに鍼灸を行ったグループと行わなかったグループで比較しましたところ、各週数共に、鍼灸をしたグループの方が逆子が治りやすかったという結果が出ています。

【出典:「逆子の鍼灸治療」医歯薬出版】


Q. 鍼灸治療をスタートするのはいつがよいですか?

A. 週数が早い方が治りやすいです。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中でくるくる回っていますが、妊娠28週あたりになると頭の位置を下にして生まれやすい体勢をとり始めます。

妊娠28週前後ですと、逆子でも自然に治る確率も高いので様子を見がちですが、鍼灸治療を始めた週数で結果を比較すると早めのスタートの方が逆子の治る確率が高い傾向です。

逆子以外の妊娠中のご体調不良、足のつり、むくみ、おなかのはり、冷え、腰痛、便秘、頻尿などの治療も合わせて行っておりますので、逆子がわかった時点で、早めにお気軽にご相談くださいませ。


Q. 鍼灸治療はなぜ効果があるのですか?

A. 詳しい機序はわかっていませんが、副交感神経が優位になるように足元のツボを用いて鍼灸治療を行うと、子宮の血流が良くなり、赤ちゃんの胎動が増え、自然に胎位が戻ることを促すと考えられています。お母さん、赤ちゃん共に負担の少ない方法です。


Q. 鍼灸治療をするとどんな経過で治るのですか?

A. 治療の最中に赤ちゃんの位置が戻る方は稀で、帰宅後に戻っている方が多いようです。

開始する週数にもよりますが、当院にいらっしゃる方を平均すると週1-2回ペースで、2-3回くらいの治療で治る方が多い傾向です。(治療頻度に応じた割引がございます。)


Q. 逆子が治らない場合もありますか?

A. 個人差はありますが、1回の治療で治る方もいらっしゃれば、帝王切開の予定ギリギリで治る方、まれに治らない方もいらっしゃいます。

おなかの張りが強い方や、切迫早産との診断がついている方は、治りづらい傾向にあります。主治医の先生とご相談の上、お越しください。

当院では、安心、安全なお産が安産だと考えています。

医学の進歩と共に出産で命を落とす母子も減っており、帝王切開も尊い出産方法です。

出産はとても大切な命がけの仕事ですが、ゴールではなく、そこから24時間年中無休で続く育児のスタートです。

もちろんご希望が叶うよう、最善を尽くして参りますが、どのような出産でも、産後の身体がスムーズに回復し、健やかに育児ができるよう、先を見据えた身体のケアも合わせて行っています。



野口鍼灸 Noguchi Harikyu 
 
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