このところ、ご依頼が多いのが、出産予定日を過ぎた方や、
前期破水後に陣痛を待つ入院中の妊婦さんへの出張治療です。
陣痛を起こすための特別なツボを使う治療というよりも、
いつ赤ちゃんが生まれる準備を始めても大丈夫なように、
お母さん側の体の準備も整えるような治療をしています。
予定日を過ぎたり、破水がありいよいよお産が近いものの、
よい陣痛を待つような状況は、
緊張やプレッシャーもあるのが当たり前のことです。
そんな時には、心と体はつながっているということを最大限利用して、
体を心地よくすることから働きかけて、心もリラックスして頂くように
努めています。
人事を尽くして天命を待つ…
お産の前はそんな状態かと思います。
そして、私も、治療を終えて帰宅してからも、
無事に陣痛が始まっただろうか、
お産が進行しているだろうか、
母子ともに無事だろうかと
祈るような気持ちでいます。
実際に陣痛を起こし、産むのは赤ちゃんとお母さんであって、
鍼灸はほんの脇役ですが
無事のご出産のお知らせを聞くのは
何よりの喜びで、いつも心から安堵しています。